医界寸評  PDF

医界寸評

 参議院選挙で民主党が負け、議席を減らして与党が過半数を割り、また報道で/ねじれ/が頻繁に登場している。広辞苑によると「ねじれ」は【捩れ・捻れ】ねじれること。また、ねじれた状態。と書いてあり例文として「衆参の―現象」とある。例文に登場するほどだが、/ねじれ/という言葉にあまり良い感じがしないのは寸評子のみであろうか?

▼今は昔の話になるが、自民党が衆参とも過半数を維持していたときには、参議院は衆議院のカーボンコピーと揶揄し、その存在意義をも問うような報道のされ方をしていたやに記憶しているが、その構成が違えば違ったで/ねじれ/と表現するのは場当たり的と思えて仕方ない

▼二院制なのだから、その構成が違ってより多くの民意を反映した政治が行われるのが本来なのではなかろうか。衆参は違う構成であるべきで、昔二院クラブが言っていた「参議院は無所属の議員で構成されるべき」というのが正しいように思える。衆議院は政党名で投票し、参議院は個人名で投票する。選挙区を分けるので一票の格差ができるのだから、全国を一つの選挙区にして一票の格差ができなくしてしまい、議員定数も減らすなど抜本的な改革は登場しないのだろうか。今流行の坂本龍馬の船中八策のように、だいぶ疲労を来している現在の制度をいじるのでなく、全く違う新しいものを考えつかないものだろうか。(門雀案)

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