医界寸評

医界寸評

 診療報酬が改定されてから2カ月になろうとしているが、皆様はどう評価されているだろうか? 内科系の開業医にとって、今回の改定ではあちこち細かく下げられたが、声を荒立てるほどではなかったという印象を持った

▼しかし、この中でも目を引いたのは地域医療貢献加算である。すでにあちこちで議論されていることではあり、これも点数自体は小さいが、今後の患者と医師の関係を変えてしまう可能性のある点数だと思う。小生は可能な限り時間外診療に応じるのは医師の義務と考えているが、それを強制されるのは心外であり、この点数はとらないことにした

▼もう一つは、レセプト並みの明細書発行である。これも私事ではあるが、小生は6月診療分からの電子請求はやむを得ないと思っていたが、明細書発行の義務を強いられたことで、リース期間が残っていることを利用して電子請求を延期することにした。協会は撤回運動を行っており、電子請求を先延ばしにしている間に事態が好転することを期待している

▼もう一つ、来年度の税制概要が今秋にも決められる。昨年、事業税非課税の存続の是非について議論されたが結論が出ず、今年再び俎上に上がる。特措法26条の存続とともに注視していきたい。(内)

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