医界寸評

医界寸評

 また年が明けました。今年還暦です。だんだん自分の気持どおりに身体がついていかなくなったようです。でも信じたくありません。時間があれば歩くようにしているのです(今でも本屋さん行脚はしています)が、時々平地でつまずき、がっくり!!

▼歴男(れきだん)?ではありませんが、最近、日本の歴史とか家系図など昔に興味が出てきました。万葉集や百人一首にもです。過去帳では1559年まで遡ることができましたが、家系図は今後の課題です

▼先日、東大寺へ行く機会がありました。東大寺は8世紀中頃に聖武天皇・行基・良弁・菩提僊那(ぼだいせんな)の4人が中心に建立されたこと、東大寺の金堂である大仏殿は二度の兵火に遭い、現在の建物は江戸時代に再建されたものである、大仏様の本当のお名前は「毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)」であること等々を教学執事の橋村氏から教わりました

▼須弥山図(しゅみせんず)(有頂天、金輪際などの出所)の説明から「命」の話になりました。個人が大事、命が大事だと最近言われるが、私・他者・両者の3者が互いに関係しあって同じ命として生きているのであると。星野富弘氏は「いのちがいちばん大切だと思っていたころ 生きるのが苦しかった いのちより大切なものがあると知った日 生きているのが嬉しかった」と言っておられる。個人の重視過剰が世の中をおかしくしているのかもしれない。(玲奈)

ページの先頭へ