医界寸評

医界寸評

 政権交代があり、今までとは違った考えが登場し彼方此方に波風が立っている

▼前原国土交通大臣関係では、八ツ場ダム開発や羽田空港ハブ化の話など話題が多い。ハブ空港が必要とは分かっていても成田の経緯から言い出せなかったものが表に出ただけのように思われるが、大臣の口から出てしまっては森田千葉県知事としては怒らずにはいられまい。長崎新幹線整備についても待ったをかけるようである。フリーゲイジトレインのテストを続けているJR九州や地元にとってはどうであろう。ここは急がず、五十年後百年後のわが国の交通のあり方を、エネルギー問題や二酸化炭素の問題など含めて検討し、全体像を作った上で示すべきであろう。地方が欲するからとむやみやたらに空港を造り、一方で航空会社に競争させてドル箱路線での儲けで他を補うというやり方を止めてしまい、地方空港が存続の危機にあるという。この愚を繰り返すべきではない

▼障害者自立支援法も廃止の方向とのこと。しかし、更新時期が来て意見書記載を求められている会員諸兄も多いであろう。なくなるのがわかっているのにとは言ってもあるものは仕方ない。粛々と事務的にやっていくしかない。後期高齢者医療制度も廃止の方針であり、此方もジックリあるベき全体像をはっきりさせた上で、新たな制度に移行してもらいたい。社会保障基本法がその一翼を担えればと思う。(門雀庵)

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