医界寸評(名)

医界寸評(名)

 この夏は何とも騒がしかった。総選挙・インフルエンザ・覚醒剤etc.最近は「凶悪犯罪が増えて…」とよく言われるが、本当は戦前の方が多かったとも聞く。報道されなかっただけという。世の中を悪くしようと思う人は滅多にいない。考え方が異なったり、ボタンの掛け違いがあったとしても人はより良い生活を求め努力をしてきた。その結果、負の副産物も必然的に発生した。振り返ると昔の方が良かったとそれが思わせるのかもしれない。それでも個人的には関白秀吉の生活より良い生活をしていると勝手に信じている▼当然負の副産物にも出会う。夫の代わりに妻が銀行へ行き預金を引き出そうとしたら妻である証明が要ると言われ妻は困った。健康保険証は個人銘々になり駄目、米穀通帳(古い!)がある訳でもなく、とっさには家族の証明ができない。何か寂しい。個人ばかりが強調される現在。また最近、老々介護の悲惨さも浮き彫りにされてきた。亭主関白に悩まされ世間体ばかり考えてきた老妻は遂に切れ、夫に対して家庭内暴力を振るうケースも(男性諸君は気をつけたまえ。逆もまた悲惨だが…)▼これが載る頃は新政権ができているだろうか? 愚痴を言いかけたら切りのない社会。今回は愚痴を封印するつもりだったのだが、医療界も負の副産物が溜まりすぎた。この先どうなるやら。負の副産物が小さくなることを願っている。(名)

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