医師供給システム再構築を要望/銚子市立病院休止で千葉県知事

医師供給システム再構築を要望/銚子市立病院休止で千葉県知事

 千葉県の堂本暁子知事は9月2日、銚子市立総合病院が9月末に休止することを受けて、自治体病院の支援に関する緊急要望書を舛添要一厚生労働相に提出した。要望書では医師不足が病院休止の原因なのは明白とし、新医師臨床研修制度の見直しも視野に入れた医師の供給システムの再構築を求めた。2009年度に新設される救急医や産科医に対する所得支援の早期実現も要望し、自治体病院に対する早急な医師確保を訴えた。

 要望書には、自治体病院の支援策として(1)社会保障制度の見直しと緊急財源確保、(2)医師の供給システムの再構築、(3)09年度予算への要望―の3項目を明記した。

 新医師臨床研修制度の見直しに関しては、現在2年の初期臨床研修を3年に延長し、最後の1年は都道府県知事が指定する地域病院での勤務を義務付けるなど、新たな仕組みが必要とした。

 09年度予算については、交代制勤務に対する補助の増額や延長も訴えた。(9/3MEDIFAXより)

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