医学生理学賞に仏独の3氏/エイズウイルス発見などで

医学生理学賞に仏独の3氏/エイズウイルス発見などで

 スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月6日、2008年のノーベル医学生理学賞を、エイズウイルスを発見した世界エイズ研究予防財団のリュック・モンタニエ理事長、パスツール研究所のフランソワーズ・バレシヌシ教授の2人と、子宮頸がんを引き起こすヒトパピローマウイルスを発見したドイツがん研究センターのハラルド・ツア・ハウゼン名誉教授に授与すると発表した。

 いずれの発見も、その後の治療やワクチン開発に道を開いたことが評価された。

 07年末のエイズ感染者は、約3300万人。モンタニエ氏らは、1984年までに患者からエイズウイルスを分離、発見した。感染の仕組みや感染者の診断法の開発などにつながり、世界的な流行を抑えたと評価された。

 一方、子宮頸がんは女性の死因で2番目に多いがん。ハウゼン氏は83年、特定の型のヒトパピローマウイルスが子宮頸がんの原因となることを突き止めた。感染メカニズムの理解や予防ワクチンの開発をもたらしたことが受賞理由となった。【共同】(10/8MEDIFAXより)

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