削減が主眼の骨太とスタンス違う/国民会議の吉川座長、財政審で説明  PDF

削減が主眼の骨太とスタンス違う/
国民会議の吉川座長、財政審で説明

 財務省の財政制度等審議会・財政制度分科会財政構造改革部会は11月11日の会合で、社会保障国民会議最終報告について吉川洋座長(東京大大学院教授)から説明を受け、その後ディスカッションした。吉川座長は「国民会議の最終報告は、社会保障のあるべき姿について議論したもの」と述べ、歳出歳入の観点から社会保障費の自然増をどの程度削減できるかを考えた「骨太の方針」とのスタンスの違いを説明した。

 西室泰三会長は終了後の記者会見で、麻生太郎首相が中福祉・中負担の社会保障制度を目指していることへの見解を問われ、「(財政審の) 委員のほとんどは賛成している」と回答。その上で「中福祉の内容については、国民会議がこうではないかと(最終報告を) 出したのではないか」と一定の理解を示したものの、中負担については「政府税制調査会がまだ会合を開いていないので、負担の議論はできない」と述べた。(11/12MEDIFAXより)

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