京都府の肝疾患診療連携拠点/京大、府立医大病院に

京都府の肝疾患診療連携拠点/京大、府立医大病院に

 京都府はこのほど、肝炎対策の受け皿づくりとして京大病院(左京区) と府立医大病院(上京区) を、府内の診療ネットワークの構築を担う肝疾患診療連携拠点病院に指定した。先進的な治療法や抗ウイルス薬の副作用などの医療情報の提供や、医療従事者への研修会などを通じて地域の治療体制の強化を目指す。厚生労働省が2007年4月に示したガイドラインに基づき指定した。

 府内には、日本肝臓学会認定の専門医を抱えていたり、肝臓病の臨床に5年以上携わっている専門医療機関が136ある。主に京大と府立医大の流れをくむ医療機関が多く、府は2病院を中心に専門医療機関や地域のかかりつけ医との連携を深めていく方針。

 国はC型肝炎訴訟を受け、4月からインターフェロン治療にかかる医療費の助成制度を全国で始めている。国の推計では、インターフェロン治療を必要とする府内の肝炎患者は約2000人とされる。

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