上関原発2号機の着工延期/中国電力の経営計画  PDF

上関原発2号機の着工延期/中国電力の経営計画

 中国電力は3月27日、2009年度の経営計画で、山口県上関町に建設を計画している上関原発2号機の着工を、従来の計画より2年延期すると発表した。

 これまでの計画では1号機と2号機の工事期間が2年間重複するため、工事の安全性を考慮し延期することにした。15年度に着工し、20年度の運転開始予定。1号機は10年度着工、15年度の運転開始の計画を維持する。

 2号機の着工延期は今回で5回目。記者会見した山下隆社長は「1号機の工事内容を詳細に検討した結果、安全な実施には延期が必要と判断した」と説明した。

 09年度の設備投資額は2107億円で、島根原発3号機(松江市)の建設や、上関原発1号機の予定地造成工事に取り掛かるため、08年度に続き高水準の計画。販売電力量は614億キロワット時を見込む。2年連続で前年度実績を下回る見通しだが、10年度以降はオール電化住宅の普及などで回復するとしている。【共同】

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