レセプトオンライン請求Q&A(19)社会保障カードでレセプト情報にアクセス可能に?

レセプトオンライン請求Q&A(19)

社会保障カードでレセプト情報にアクセス可能に?

 Q、オンライン請求の義務化は国民にとってメリットがあるのでしょうか。

 A、政府は、社会保障カードの導入を前提に、

 (1)パソコン等の端末と社会保障カードを使い、自宅等で、オンラインで保険者のデータベースにアクセスし、自分の情報を確認したり、また取得したりできる。

 (2)社会保障カードを用いて、医療機関の端末から保険者のデータベースが保有する資格情報にアクセスし、医療機関から患者の資格を確認できる。その場合、被保険者資格の他に、公費負担医療の資格等、様々な資格が1枚のカードで確認できるという、2つのメリットを示しています。

 しかし、(1)については、現状でも患者から保険者に開示請求すれば、郵送等で開示されます。一方、そもそもレセプトは請求書であり、必ずしも診療内容の全てが記載されているものではありません。

 また、(2)については、資格確認の点で医療機関にもメリットがあるものの、患者が無保険者であることを確認した場合でも、医療機関は診療を拒むことはできません。国保や後期高齢者医療の資格証明書の交付の問題を解決するのが先決です。

 これらのメリットを理由として、オンライン請求を義務化することには無理があります。

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