レセプトのオンライン請求Q&A(3)

レセプトのオンライン請求Q&A(3)

手書き請求の期限について

 Q、2010年3月末時点の手書き医療機関のうち、請求件数が少なくて、届出をした場合は、13年まで手書き請求ができると聞いていますが、その後はどのように対応したらよいですか。

 A、手書き請求を行う医療機関は、原則11年4月1日よりオンライン請求が義務化されます。ただし、例外として、09年4月1日から1年間のレセプト請求件数が、医科で1200件以下の場合は、11年4月1日から13年3月31日の間で厚生労働大臣が定める日まで、手書き請求が認められます。しかし、その期限が13年3月31日までとは、現時点では明確にされていません。

 そして期限以降、審査支払機関に提出するレセプトは、すべての医療機関において、電子的にオンラインで請求する方法以外は認められなくなります。健保法第76条で請求権が明記されているにも関わらず、手書きの請求書では、診療報酬が請求できなくなるのです。

 保団連が08年3月に公表した全国調査の結果では、医科回答者(1万1069件)の20・3%がオンライン請求に「対応できない」、12・2%が「辞める」と回答しています。

 また、日本医師会が08年7月に公表した全国調査(回答数4万2130件、回答率58・7%)でも、オンライン化に対応できないため廃院を考えていると答えた医療機関が8・6%(3611件)もあったとのことです。

 地域医療を支える医療機関の存続を脅かすオンライン請求の義務化は、やはり撤回させなければなりません。

【京都保険医新聞第2648号_2008年7月21日_3面】

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