メリハリのある改定で打撃も/日精協・08年度診療報酬影響度調査  PDF

メリハリのある改定で打撃も/日精協・08年度診療報酬影響度調査

 日本精神科病院協会の2008年度診療報酬影響度調査報告によると、08年4−6月の精神科病院の総点数は前年同月比で0.7%増加していることが分かった。同様に、総件数も1.5%増加した。一方、総日数は0.3%減少し、入院の平均在院日数が短縮している実態が示唆された。

 日精協は「総点数、総件数の増加は新規入院患者の増加や、それに伴う初期加算などによるもの」と指摘。08年改定そのものによる影響は「横ばい」との見方を示した。ただ「08年改定はメリハリのある内容だったため、打撃を受けている病院は少なくない」としており、さらに詳細な調査が必要との見方を強調した。

 調査は日精協役員らの病院143施設を対象に実施し、114病院から有効回答を得た。ただ「精神科救急入院料」を算定している病院については、全体の数値に大きく影響を及ぼすことを考慮し、調査結果の対象外とした。

 調査は08年4−6月と前年同月の診療報酬請求などのデータを比較した。日本医師会の08年度緊急レセプト調査では、同様の調査で総点数は0.23%減、総件数は1.82%減との結果を得ているが、日精協は、日医の調査ではデータ数が少なく精神科病院の影響が反映されていないとして、独自調査を行うことにした。(1/9MEDIFAXより)

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