メラミン混入恐れの菓子、病院など3000施設に納入/丸大食品

メラミン混入恐れの菓子、病院など3000施設に納入/丸大食品

 丸大食品(大阪府高槻市) が有害物質メラミン混入の恐れがある5商品の回収を始めた問題で、対象商品の菓子約3万袋(約30万個) が給食大手の日清医療食品(東京) を通じ、業務用として病院や老人保健施設など全都道府県の計3054施設に納入されていたことが9月21日、分かった。業務用ルートが判明したのは初めて。また、スーパーなど一般消費者向けの出荷数が、既に明らかになっている約2800袋を含め、少なくとも1万5000袋近くに上ることも分かった。商品の消費地は全国に及び、出荷数も急増。中国で死者まで出したメラミン混入事件の影響が拡大した。

 日清医療食品が丸大から問題の菓子を購入したのは7月から9月20日までの約3カ月間だけで、約30万個の大半が既に食べられたとみられる。健康被害の報告はないという。丸大は「ほかに業務用ルートの販売はない」と説明している。

 菓子は5商品のうちの1つの「クリームパンダ」で1袋10個入り。日清医療食品が合計3万154袋(30万1540個) をデザートとして各施設に納めた。【共同】(9/24MEDIFAXより)

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