「管制塔病院」に300万円交付へ/厚労省、補助事業の実施要綱案  PDF

「管制塔病院」に300万円交付へ/厚労省、補助事業の実施要綱案

 厚生労働省は3月5日に開いた全国医政関係主管課長会議で、2009年度予算案に計上した各種補助事業の実施要綱・交付要綱案を示した。救急受け入れ困難事例解消に向けた「管制塔機能を担う医療機関」への支援に関して、管制塔病院に1施設当たり300 万円を交付するとともに、管制塔病院のマンパワーを確保するため要請に応じて医師を派遣する支援病院・診療所に対しても1人1回当たり1万3000円を補助する。

 実施要綱案によると、管制塔病院は原則として2次医療圏単位で設定。相当数の病床を持ち、支援病院・診療所と連携して休日・夜間などの救急患者受け入れ体制を確保している2次医療機関と位置付けている。

 支援病院は、管制塔病院からの紹介を受けたり転送されたりした患者を受け入れるための空床を確保する。空床確保に関しては、1日1床当たり2万円を補助する。ただし、地域で1日8床を限度とする。

 また、支援病院・診療所は管制塔病院の要請に応じて医師を応援派遣し、比較的軽度の患者の治療に当たる。管制塔病院への患者の集中が見込まれるため、地域内の空床やマンパワーの有効活用を図る狙いだ。補助率はいずれも、国、都道府県、事業主が各3分の1。

 厚労省は09年度予算案で、管制塔機能を担う医療機関に関する事業費として51億円を計上している。(3/6MEDIFAXより)

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