「無保険」の子どもに保険証/京都市方針、11月中に全員交付  PDF

「無保険」の子どもに保険証/京都市方針、11月中に全員交付

 京都市は11月5日、国民健康保険料の滞納で実質的に「無保険」となっている世帯の中学生以下の子どもに対し、受診抑制を避けるため、11月中に全員に保険証を交付する方針を明らかにした。

 国保料を1年以上滞納すると保険証が「資格証明書」に切り替わり、医療費をいったん全額支払わねばならない。厚生労働省が10月、公表した調査結果でこうした「無保険」世帯の中学生以下の子どもが全国で約3万人に上り、市内でも2008年9月末で65世帯、105人が無保険となっている。

 市は「正当な理由がない滞納は許されないが、子どもに責任はない」として、全員に交付することにした。他の政令市でも同様の動きが出始めており、1年間を期限とする短期保険証の交付を検討している。

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