「府プランは実態見ず」/障害者団体が待遇改善など申し入れ  PDF

「府プランは実態見ず」/障害者団体が待遇改善など申し入れ

 京都府がまとめた「介護・福祉サービス人材確保プラン」の中間案は現場の声を反映していないとして、府内の障害者福祉関係2団体のメンバーが11月6日、京都市上京区の府庁を訪れ、賃金アップなどを求める要望書を提出した。

 市内の障害者への訪問ヘルパーらでつくる団体「かりん燈」と、在宅で暮らす障害者らの「主体的に生きる重度障害者の会」(伏見区) の2団体で、府福祉・援護課に対し、同会代表の木村善男さんが「ヘルパーがいないと生きていけない。ヘルパーが辞めていくことに恐怖を覚える毎日だ」と訴えた。

 また、ヘルパーの男性は「低賃金・重労働で休みも取れない。長続きせず辞めていくのは現場の人が大切にされていないからだ」と話し、府独自に介護報酬を上乗せするように求めた。

 プラン検討委のメンバーに介護労働者や福祉サービス利用者が入っていないことにも不満を示し「現場の生の声をなぜ聞かないのか」とただした。福祉・援護課は「配慮が足りなかった。今後立ち上げる人材プラットホームには利用者団体にも参加してもらう」とした。

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